町医者ホンネ日記 2


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7月23日 脳みその溝にたまった疲労物質を洗い流す!

というのは、ものの例えだけど、吟醸酒・・・あるいは合成清酒でも・・・だけでは、脳みその疲労は消えない!

                     ワーキングパワ−の消費 ⇒ 仕事 + 疲労

 最近は、扇風機をつけっぱなしにしているので、良く眠れる。生協の冷凍野菜や豆などがんがん食っている。ゆえにワーキングパワ−の充電は何とかできるのだが、のーみそ(実に能天気な奴なのだが)には疲労物質がが残っていた。エタノールでは洗いおとせない。

昔、杏里のデビュー曲「オリビアを聴きながら」(1974年)が好きだった。その中に、・・・眠れぬ夜は星を数えてみる・・ジャスミンティーは眠りを誘うくすり(ああ、昔は長閑だったなあ)・・・などどあったが・・・拙者の場合は、「眠れぬ夜を押しつぶしてみると、アルコールが染み出てくる!」という、講演内容とは一部矛盾する生き方をしている。

「そりゃあ、いかんよ君イ!」 と中年オヤジの、もう一人の自分が忠告する。
「カラダの油は切れかかっていても、ココロの脂はのこっているのだ!」と、若いフリした自分が反論する。


で、45分ほどウォーキングした。やっぱり麒麟山100mlを呑んでしまい、多少いい気分になったところで、MDウォークマンでサンバを聴きながら、夜の国道○号線(の歩道)を歩く。
*注 良い大人の皆さんこういう危険なことは真似てはいけません!

15分後から、脳みその溝にたまった疲労物質が、どんどんWASHOUTされていい気分になる。

だけども自分としては、こういうリフレッシュは、原稿の締め切りが切羽詰っているときや、落ち込んでいるときには、やろうとしても出来るものではない。仕事がひと段落ついたとか、ちょっぴり盛り上がったコロに「クソ暑いな! 歩くか!」と自然になるように、自分を誘導するとよい。自分のように運動音痴だったものは・・・部活は文系、体育はだいっきらいだった・・・ウォーキングなどのスポーツが気分の良いことを、カラダとアタマに覚えさせるまで習慣をつける必要がある。風邪だとか、腰痛などで、しばらく歩けなくなった後は、馬鹿になってまず歩いてカラダに思い出させることも大事だ。

 経験的にいって、毎週20キロ歩くようになると、アルコールの量は半分以下になる。歩けば歩くほどアルコール摂取量は減る。なぜなら呑むための時間が減るからだ!


7月22日 「週刊東洋経済」と鴨沢瀬理c 最高!

郵送されてきた週刊東洋経済は、インタビューを受けた3ページ以上に、25ページの特集全体が素晴らしい出来ぐあいだった。同じ経済誌であるA誌の特集(5月)に比べてみたらその違いが歴然としていた。
週刊東洋経済の特集は、
未来の展望を感じさせる内容と意気込み、そしてサイエンスの視点に支えられていた

従来の経済誌のメンタルヘルス特集は、告発型で暗く(現状が暗いのは確かだけれど)、ビジネスパースンが読むと不安になったり、元気をなくす内容だった。週刊東洋経済の問題提起と対策の目線は、マクロからミクロまで、まんべんなく広がって、しかも論理構成が際立ってよい。マジ、講演の「職場のメンタルヘルスがとことんわかる本」に加えて、サブテキストとして50部発注したほど。

単純だけど、この特集をまとめた人は凄い! と感じ入ってしまった。今まで若干のマスコミの取材とか受けた経験と比較すると段違い・・・まあ自分が今まで取材されていたのはほとんどビョーイン業界だからな(・_・;)
こんな気分が良いのは久しぶりで、つい麒麟山を1合ほど呑んでしまった!
こいつは新潟の地酒で、実に旨い! 先月、股旅公演(笑)したとき、自分へのご褒美として買ったもの。
清酒QOOもいいけれど、やっぱりプロの作品は違うね!

ところで矢田亜希子さまのMLC、マイリトルシェフは、アッコcが主演という点だけからではなく、感激した。
そこで彼女はインタビューをしてオーダーメードのメニューを出す女性天才シェフを演じている。
これは自分の仕事に通じているし、日々問診や聞き取りを行うことではまったく同じ。


これは決して癒しにとどまらず、サイエンスの視点があって嬉しい!
現代のメンタルヘルス対策は、「癒し」ではとうてい対応できないから。

第二話の、ゲスト出演の谷啓がブラジルの農場での苦しさと喜びを瀬理に語るシーンには、本当に泣かされた。自分はビジネスパースンにインタビューする時、心の中で泣くことが多いから。そして瀬理がインタビューするコンセプトは「職場のメンタルヘルスがとことんわかる本」や病体生理誌に書いた聞き取のり発想と同じなのだ。

自分を、そして自分の仕事の苦労話を語るということは、自分に気づくチャンス。
それは瀬理のメニューで、お客が新しい味覚を体験したり、大人になってすっかり忘れていた幼児のころの味を追体験すると同じことなのだ。

そして、この番組が単なるバブル的なグルメドラマ(Oしんぼう等の)ではなく、ビジネスパースンにとってワーキングパワ−の充電としての「食事」を素直に描いていることは素晴らしい!

そしてそして、言いたいことはここから・・・アッコcが、緊張しやすい瀬理を演じている、そこに古典的な真善美が破綻なく現れているところが、公式ファンクラブ会員として喜ばしい限り。

矢田亜希子ご本人以上に、役柄の鴨沢瀬理さんに惚れちゃった・・・えへへ!
なあんちゃって!


7月8日 安芸の宮島は真夏だった

ずっと行きたかった、厳島神社を見てきた。朱塗りのお社がゴキゲンに明るくて、景気が良くなりそう!
でも、これ以上、講演が増えたらワーキングパワ−が消滅しちゃうから、お祈りもほどほどにして、お賽銭は30円!

海の中の鳥居という斬新な発想は、凄い! 凄すぎる! この時代の人々は自由な発想があったのでしょう。そして祭神(3柱だったかな?)は皆、ギャル! 男女機会均等が進んでおりましたなあ! と感心してしまった。 ああ、今日は本当に暑かった。

 安芸の宮島は夏まっさかりで、潮干狩りする人々が遠くに望める干潟は、まるでロマン主義の絵画のように、神々しく見えた。それは巌島神社の傍だから? いえいえ、1300円の穴子飯定食の昼食に添えた、グラス1杯の「宝寿」のせいでしょう。冷えた宝寿は、
かんらからに乾いた喉(ラブレーのガルガンチュア物語みたい!)をスーっと癒すようで、そしてフルーティーだった。残念ながら、この地酒は広島駅には売ってなかったのだ。

 乾燥しやすい我が喉は、未だ何かを求めて、広島の駅デパ地下をさまよい、フルーツショップでカットすいかを買って、桃ジュース(もちろんノンアルコール)を飲んだ。穴子と桃、西瓜とは奇妙な取り合せではある。穴子飯の見かけはまるで、うな丼みたいだけれど、油がほとんどなくて、淡白で胃に軽かった。

 そのせいか、帰りのこだま号社中では脂っこいものが食べたくなった。静岡で途中下車して、駅から近い「たろうず」のギトギトでアブラギッシュな角煮&玉子入り豚骨ラーメン(980円也)を食べ、谷島屋で、「ヘーゲル法哲学講義」(本邦初訳4800円消費税別)を買った。「願わくば森羅万象に弁証法を駆使することができますように!」 と、いにしえの哲学の巨人、アリストテレスに祈った。厳島神社でアリストテレスに祈るという能天気な中年だった。それもそうだ、雨降りだと思っていたのにこんなに天気がよければ能天気になるわい!


7月 2日 久々の推理小説
 箸墓幻想

 めずらしく「箸墓幻想」(内田康夫)というのを読んだ。
適度にホラーめいて、論理的、それでいて綺麗なロマンスもあって、風刺も感じるところが良かった。ヒロインの為保有里(ゆり)は当麻寺(たいまでら)の塔頭(たっちゅう)の住職のおぜう様なのだ。「あれっ! 当麻寺って、今年の正月に両親と行ったとこじゃん!」 と親近感も沸いてくる。グローバル時代といっても、やっぱし行ったことのある地方、地域が出てこないとね。

 昔は結構、古典は好きだった。枕草子とかマイナーだけど、なんか忘れたけど「虫めづる姫君」、今でも役に立つ徒然草・・・「高名の木登り」なんかは医療事故対策として、リスクマネージメントにも役立つ。要するに木登りのマネージメントとして大事なのは、高い木の、高いところを登っているうちは緊張していて転落はないけれど、地上数メートルになったときは気も緩むので、有能な木登り管理職は、木登りスタッフに対して「油断するなよ〜!」と声をかけるのだってさ!

 それはともかく、なんといっても好きなのは小泉八雲だ。「怪談」しか知らない人は、静岡は「みかん」の産地だ、というようなもの。八雲の作品はエッセーが素晴らしく、 「虫や虫、鳴いて因果がつくのなら」(皆シャン、この深〜い意味わかりますかね?)、などという都都逸? などを引用しつつ古い日本の伝統を日本人以上に描いています。そういう意味では管理人は保守主義かもしれない。
ホント、私はほろ酔いで八雲のエッセーを読むと涙するくらい好きです。

 だからといって、「私の本棚」などというページは作らないぞ! そういう時間があるならメンヘル(メルヘンじゃなくてゴメン!)のコンテンツを充実させますよ。


これが当麻寺で三重塔がおしゃれです。これは本堂です。





6月25日 生協にハマって豆乳ヨーグルト

 2週間に一度スーパーに買い物に行くのも面倒くさくて、生協の共同購入に入った。個配といって玄関まで届けてくれるのだ。カタログを見て、マークシートみたいのに記入する。水曜日に注文をとり、配達してくれるので火曜日の夜11時過ぎ、注文書に記入する。夜は、夜は、当然ゴキゲンなアルコール血中濃度のため、一人では喰えない量をついつい注文してしまう。冷凍モロヘイヤ、冷凍枝豆、冷凍秋刀魚などなど。

 でも不思議なもので、結局はみな喰ってしまう。
豆が好きなので、数年前は暇だったから、地離婚カーン(あっ!違った!)とか、POKE&BEANSを作って冷凍しちびちび食べた。大豆を茹でるのは面倒だけれどもコストパフォーマンスは凄いのだ。茹でた大豆に納豆を少々混ぜて大きなガラスコップに入れて、ティッシュペーパーで蓋をすれば、当然納豆になる。

 あるとき、「豆乳ヨーグルトというものは何故ないのだろう? あればとてもヘルシーなのに!」と思った。

売っていないものは作ればいいんだ。大豆から豆乳を作るのは豆腐つくりと同じ工程さ。
人肌くらいの温度になった豆乳に、種ヨーグルトを入れて、翌日タッパを空けたら、プリプリ(昔の女性ボーカルグループではない!)した、きめの細かいヨーグルトが、見よ! 今ここにある!
 なぜ誰も、これを商品化しなかったのだろう?  うっしっし! 蜂蜜をかけて早速口にした。

さて、あの味は一生忘れられないと同時に、日本人ならすぐわかる、そのアレなのだ。

ぜひ、この味わいと食感を共感してもらおうと思い、研修医を家に呼んで、カルダモン(おしゃれでしょ!)の粉と蜂蜜をかけて、全部お食べいただいた。

「どうだ、美味いだろう、な、うまいべ!」・・・・「は、美味いっす!」
「残さなくていい、全部食って良いぞ! 美味かったべ!」・・・「は、はい、美味いっす!」

そのK君も今や小児科医長だ。



5月23日 快調ジョギングと浅い眠り

昨日は厚生労働省のゴキゲンなリーフレットをアップした。
スキャナーGT−9700Fまで使って・・・こいつは何も矢田亜希子さまや片瀬那奈さまの写真をスキャンするために買ったわけではない(笑)から。

ほとんどのビジネスパースンは、厚生労働省がこんなに素晴らしい通達を出したなんてことは夢にも思っていない。

「皆さんの苦労が報われつつある時代なんですよ〜!」と発信したつもりだ。
更新をすると、何か仕事をやり遂げた気分になるのは、ビジネスパースンと同じ。 

で、そのまま寝たらワーキングパワ−は消耗するよな。
盛り上がったところで、もう一発高まっちゃおうゼ! となった。
これはアルコールの勢いではナイ!

二日続いて10分ジョギング35分ウォーキングをやった・・・頭脳疲労はただ寝ただけでは解消されないから、体を動かしてリフレッシュするんだい・・・それは、その通りなんだけど・・
ともかく23時近くからはじめた。

「おお快調、いつまでも走れそうだけど、ちょーしこいたら明日は眠いぞ! 10分が潮時だ!」
という判断に間違いはなかったが・・・帰ってきたら、おめめはパッチリ

で日記やら小説の続きやらを書いてしまい・・・・午前1時30分ころ眠くなってスーッと寝ついた・・・が・・・浅い眠りとなって、珍しく見た夢はゾンビ物(いわゆるC級というやつだ!)だった。

それはそれで、面白かったけど。
朝はだるくて、しかも妙に腹がすいていた。そりゃあ、そうだ、前の晩肝臓のグリコーゲンを消費したから、肝臓は食いたがっているにきまっている。

寝る前近くにスポーツをすると、交感神経が活発になって、体は昼間だと勘違いするのだ!
という、ごく当たり前の医学的な事実を身をもって確認しただけ。

昼過ぎ、東京行きのこだま号車中で、爆睡して帳尻をあわせた。



5月12日 ワタシはアレクサンドリアン

今日は日曜日。6時起きして新幹線で某地で講演。女性の集いで、小さな部屋にあふれるほど、いや実際床に座ったり廊下に立った方たちもいて100部の資料でも足りなくなった(スイマセン!)。始まる前にテンションを高めるためMISIAの「愛の歌」を聴きまくった! 80分しゃべりまくってから静岡市へ。

というのは日曜も働いた(というより発散した?)自分へのごほうびとして・・・新静岡駅から電車に乗って・・・

少し息を切らして、静岡県立美術館までのゆるやかな坂道を上り、アレクサンドロスに会いに行った。BC323年6月13日にわずか33歳でバビロンに没するまでの10年間にマケドニアから出発し、小アジア(今のトルコ)、エジプト、ペルシャそしてインド西端付近まで遠征した大王。彼の教師は知る人も知る、アリストテレス。この世の果てにあるオケアヌス(OCEANUSてゆう事は太平洋?)の海を見るために。

 来月13日はアレクサンドロス大王の2325回忌なのだ!
 
彼は熱病を発病して、わずか9日目でこの世を去った。けれどスズキは故アンディ フグのように急性前骨髄性白血病に違いないと思う。それはともかく、大王の横顔を彫った直径約3cmの銀貨を見たくて、「大トルコ展」(5月30日まで開催)・・・これは凄いっす!・・・に行った。


 短いソバージュ風の髪型なのは、ゼウスアモン神の装いで描かれているから。マケドニア出身彼は、征服するたび、その地の宗教に帰依し、土着の神々を祭ることを尊んだという。

 で、エジプトを征服(無血で)したときは、夏のクソ熱い中をわざわざ砂漠を越えて命がけでシヴァというオアシス都市まででかけ、ゼウスアモン神殿に参拝し、当地の宗教に帰依しちゃう。結局、それまでエジプトを支配していたペルシャのサトラペス(提督)を廃して、ファラオとして即位したわけ。

 今なおエジプトで栄える港町エレキサンドリア市を作ったけど、彼の治世は一代で終わり、家来のプトレマイオス1世ソーテール(救済王)が後を継いだ。その子孫がかの有名なクレオパトラ。

 クレオパトラという名前は、古代の王家ではよくある女性の名前で、Cleo(自慢)patra(父の)。
つまりはパパの自慢の娘っていう意味だね。漢字で書けば父乃誉(まるで銘酒の名前みたい!)。

ちなみに、アレクサンドロスの美貌の妹の名もクレオパトラなんだよな。なぜアレクサンドロス大王のファンかと聞かれても困る。それは、「先生はなぜ矢田亜希子さんのファンなの?」と質問されるようなものだ。

しいて言えば、遠征した各地の珍しい動物を先生であるアリストテレスに送ったりするほど学芸好きだったことと、遠征とはいっても何を好き好んで、こんな最果ての地までいくのかという物好きな点、3つ前のミレニアムに本当に生きていた、神に近い人間だったとマジ思う。

こういう風にアレクサンドロスのマニアをアレクサンドリアンという。玉川大学の純丘 大 先生のページでギリシャ文化史を勉強するぞ!