新人に対してどう接してはいけないか?

 

今は昔、まだメンタルヘルスがこんなに悪化していなかった長閑(のどか)な頃、5月病というものがありました。もちろん花粉症のような病気ではありません。

新入学の学生や新入社員たちが、一時的にブルーになってしまうことをいいました。

@新しい環境でも評価されたいから、ある人は気合を入れる。

Aまたある人はついつい緊張してしまう。

B別の人はフツーのココロで過ごしてるつもりなんだけど、目覚まし時計を1時間早くかける・・・知らない人がたくさんいる研修会の会場では前のように居眠りもできない・・・帰りも遅くなるし、それも電車の乗換えが増えた、などなどでカラダが疲れてしまう。

 

というように人間は機械とはちがって、新しい環境になると知らず知らずのうちに心と体の働きを変えたり、パワーをアップしたりする。

 

そう就職というのは、ひとつのストレス(ライフイベント)なのですね。もちろん、このストレスは良いとか悪いとかではありません。ストレスには本来色はないのです。それへの人間の反応が悪く出れば悪いほうに傾き、よく出れば成長するわけ。

 

でも就職は人生上の大きな出来事です。

 

で、会社は即戦力を求め、即戦力を採用したつもりになっているから・・・

ついつい、即戦力として扱ってしまい、育成(確かにカネがかかる)とか忘れてしまっていきなり責任ある仕事をさせちゃうところもある。

 

たとえていうなら医師国家試験をパスしたばかりのドクターに、いきなり救急外来をやらせるようなもの。

 

問題は、その新人がミスしたりトラブルにはまった場合の上司の接し方。

即戦力だと思って採用したのにィ!

「お前何やってるんだ!」「そんな事も知らないのか!」などと罵倒しちゃう。
それはいけません!

いくら今のビジネス界が厳しいといっても、新人はあなたの会社で働いた経験はないのです。

ある上場企業の採用割合は29%が中途採用、50%は修士課程卒、7%は博士課程卒で4大卒は14%

修士課程卒(医学部と同じ6年だ!)だろうが、修士課程の後2年も専門学校へ通ったりしたところで、実社会に出るのは初めてなのです。
そういう高学歴で挫折体験のほとんどない人たちを、自分らにするのと同じように罵倒したり叱責の言葉を浴びせると大変です。職場不適応のきっかけにもなりかねません。

 

実例はナースのところでみてください。チョッとナースの世界が味わえるかも。

 

人事労務の方 これ以上の情報は賃金実務 7月15日号でお読みくださいね!
まだ発行されていませんけど

 

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