夢十話  笑っていただければ幸いです

 

その1 イノブタ建屋

 奇天烈な夢は、僕はどこかの雑誌記者。イノシシだかブタ小屋という感じの大きな建物に取材に行くのだ。入り口でみなが笑いながら見送ってくれるのだが、僕は怯えを無理に隠している。薄暗くて汚い建物に入ると、犬くらいの鼻の出っ張った、剛毛の生えたのがやってきて、僕のまたぐらに後ろからアタマを入れられて乗っからされてしまう。

右手でそいつの鼻面を支えるのだが、小さな牙があって手のひらが痛む。そのうちそこの人間が気を利かせてくれて、気がつくとイノシシにシーツがかぶさっており、乗り心地が良くなっているのだ。

ようやくそいつから降りると、そこの(会社の?)人間が擦り寄ってきて、僕のジーパンの尻ポケットに丸めた紙幣とおぼしきものをつっこむので「しめしめ儲けた」と思うのだが、鼻先に契約書が突きつけられて、そのイノシシ部屋で働くよう命じられるのだ。

つまり僕はどっかの雑誌社をリストラされて、イノブタ建屋で働くのだ。イノブタ?だかの鼻面の触感がリアルだった。

 

その2 文庫本を出版した夢

明け方ハヤカワのSF文庫本を赤色軌道内(せきしょくきどうち)という意味不明のペンネームで出版した夢を見た。

本の筋は、太陽系内のハナシというだけで全く記憶にない。

 

 

その3 エンペラーテトラと白熊

 昼寝していたら面白い夢をみた。生家(木造二階建て建坪15坪)の屋根の上の物干しのようなところに、大きな茶色のコンクリート作りの水槽があって、その中にエンペラーテトラみたいな鮮やかなブルーの金魚がいる。

これを手ですくって捕まえたが、バタバタともがいて逃げようとするので・・魚というものはそうなのだ・・物干しの別の水槽というか、大きな浅い茶色の土でできた池に放してあげた。

そこにはナント魚だけではなく、マウスやラットなどのげっ歯類も泳いでいる! 

それどころか、池の中央には巨大なシロクマが二本の足で立ってこちらを睨んでいる! 

早く逃げなければ! と焦って物干しから逃れようとすると、そこはすでにどこかの大広場で、シロクマから遠ざかろうとパニック状態になっている多数の市民がいるのだ。

 

その4 高校1年で結婚?

 今1338時、覚醒前に見ていた面白い夢。生家でおばあちゃんも未だ生きていて、僕は高校生の感覚。夢の中の季節は夏、というか夏休み中のようだ。

そこで僕は家族や友人の皆に、「秋に結婚する」と触れ回っている。

面白いことに、二人の超美人の外人姉さんが下宿しているのだ。利子ばあさんから内密に、「結婚する青年の家に外人とはいえ、独身の女性二人が下宿しているのはまずいのでは? 出ていってもらうかね?」みたいにほのめかされる。

さてその日は、叔父を始めとして皆で街へ遊びに出かける日で、二人の外人さんは、もの凄くめかしこんでいる。

僕は馬鹿でかい、大昔の二眼レフカメラのようなデジカメで、『めかしこんだ二人を思いっきり写せるな』と嬉しく思いながら彼女らにそれを伝えると、「当然よ」と言う感じで微笑む。

家の前でみなそろうがどうも、チャリでいくらしい。

それはさておきデジカメの調子がおかしく、レンズ筒が外れかかっている。せっかく隣に平屋建てだが美しい寺院が見えるのにそれは写せない。そして僕は利おばあちゃんに、恐る恐るあることを台所で打ち明けるのだ。

「結婚することにはなってはいるが、相手の両親にはまだ了解を得ていないばかりか、本人にもまだ会っていない。写真で見ただけだ。(夢の中の彼女のイメージは卒業写真みたいなもの)」。

おばあちゃんは流石に「大変なことだ」という顔をしつつも「実質あと一ヶ月しかない、しかしこの話は誰かに聴かれるとまずいから、近所のOOへ行ってそこから家に電話をしなさい」と冷静にいうが、僕は、皆と出かけたいから「街から電話するよ」といって辞した。

二人の外人さんのうち一人は細身で口紅の色も鮮やかである。

 

その5 亀の不思議な行動

緑ガメサイズの小さな亀を飼っており、水槽から取り出して、生家である四番町の玄関の畳の上のようなところへ離してやった。亀にしてはすばやく動き出してしまい1mほど移動してしまう。するとそこには僕の所有ではない別の亀が居り、そいつの尻の中へもぐりこんでしまい、出られなくなってしまう。別の亀ごと持ち上げてみると亀の尻から二つの足をばたばたさせて、もがいているのだ。どうしようかと迷うが、窒息したら大変と足を持って引っ張ると少々の抵抗はあったがスポンと抜け出て、我が亀は平然とした様子である。不潔になっているだろうからイソジン液で消毒しようかななど思っているうちに覚醒。

 

 

その6 当直ではないのに・・・

 明け方、恐竜に追いかけられる夢を見ていた。Jurassic parkもどきだけど。パキケファロサウルスのように突進する奴だ。あまり大きくない貸しビルのようなところに、親しい病院の職員(誰かはわからないが)数人と滞在しているのだが、ガラスのドアの防御をガンガンと破られて入り込まれてしまう。僕を入れて三人が襖のかげに隠れているが、見つかるのも時間の問題の状況でおびえているという次第。

 

その7 朝見た夢、観光

小さな観光船にのっている。

客は僕一人、船内はやや散らかっていて、進行方向右側が運転席でその手前の窓が外に向かって開いている。

夜の海で風が強く、月光に照らされた青白く輝く波頭がきれい。

そのシーンは小さな十数人低度の船から見下ろしたものではなく、数十メートル以上の高さから俯瞰したものだ。細かな波がきらきら光っており、夜なのに明るい。

録音された女性のアナウンスが、「これくらいの強さの風だと、木の幹が揺れます」という。アーモンドのチョコレートを食べる。中に食い残しのレモンキャンデーがあった。

 

その8 あやちゃん

明け方、なんと松浦亜弥cにサインしてもらう夢を見た。夢の中の彼女は小柄で、道を1人であるいているのだ。

僕は誰だか判らんが(笑)「彼女」と一緒だ。

「松浦さんですね、サインを下さい! 」

亜弥cは初めは嫌ですといいつつ、デパートの屋上のような所にたたずんだ。すかさず、製薬会社の配る3色ボールペンをまず渡して、次にワシは小さな業務用の手帳をさし出した。渋ってはいるものの亜弥Cは人が良さそうだから、更にせがんだ。

「医者です、内科医です、貴方のCDを持っているのです!」

ふと様子を見ると、彼女が躊躇しているのは安物のボールペン。何と自分自身で金色のブランド物のボールペンをとり出して、細かな字で色々書き出した。しかもド近眼で紙に眼を近づけて「アタシ仕事のし過ぎでこんなになっちゃったんです」と。

夢の中の松浦亜弥cは、もちろん、とても可愛かった。

 

 

その9 スペースシャトル

スペースシャトルを使って。宇宙ステーションが建造される。

100人ほどの宇宙飛行士が選ばれるのだが、僕と友人も選ばれている。初めはとても嬉しいのだが、すぐに恐ろしくなって、ミッションを断ろうとする。

友達2人と、断りの手続きをする部屋を探して、ようやくくたどり着く。そこは地下室のようなところで、折りたたみ机で、パイプ椅子に座っている閑そうなおっさんがいた。

僕は「シャトルのような場所は、少数の人といなければならない。そういうストレスで発病するのは嫌なのです」という。オヤジは理由を聴かずに、二項Cと鉛筆で書類に記すだけだった。友達もそうした。

後に友人のA薬剤師と彼の糖尿病のお母さんが選ばれて、「宇宙における糖尿病コントロールのミッション」というのを行うというのを知り、一瞬後悔するが、やっぱり怖くて行きたくない。

その後、ジュラシックパークのような恐竜時代を真似た、木や草ばかりの公園をトロッコみたいな列車に乗って見物したけど、草や葉ばかりで面白くなかった。

 

 

その10 テレンバッハ

「メランコリー」を必死で読んでいると11時30分位に眠くなって転寝した。

夢の中には今は亡きテレンバッハがいる。なぜか解らないが僕の家に滞在しているのだ。

僕は質問すべきことが多々あるはずなのに、遊んでいて四方山話しかできない・・・テレンバッハは日本語をしゃべっていた。

 そのうち別の奴ら数人が、テレンバッハのレクチャーに参加して、難しい実存哲学の議論をしはじめるのだ。

僕もそれに混ざるのだが、テレンバッハから「この部屋の乱雑ぶりでは、お前の将来は知れたものだな」と皮肉られるが、「生まれついての乱雑者で」と言い訳をした。

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